モンテッソーリ教具のストロー落とし(日常生活の練習)を全て100均で手に入るアイテムで手作りする方法をご紹介します。
「集中力のある子供に育ってほしいな」と願うパパママは多いですよね。
ストロー落としなら工具も必要なく、100均アイテムを揃えるだけで始められます。
1歳~2歳頃から始められるので、初めてのおうちモンテッソーリとしてもお勧め!
必要なもの・作り方・総費用・子供が使った様子もご紹介しているので、気軽に取り入れてみてくださいね。
もくじ
モンテッソーリのストロー落としとは?
モンテッソーリ教育は手の運動を重要視している
モンテッソーリ教育の土台にあるものは全て、日常生活の練習と呼ばれる分野です。
「手を動かすことは人間を作ること、すなわち人格の形成と深いつながりがあるのです。」
「人間は、手を動かす作業によって、自分自身を作っていくのです。」
と解説されている通り、手指を動かすことを大事にされています。
手を動かすことで、自分の意思を持って善悪が判断できる人間へと成長するということです。
したがって、モンテッソーリ教育で使われている感覚教具には、手指を器用に使えるようにするための練習が行えるものが多いのですね。
モンテッソーリ教具ストロー落としの目的
- 細い物を握れるようになる
- 三本指で物を使う練習になる→箸の練習にも
- 同じ動きを繰り返すことで集中力が身に付く
ストロー落としは日常生活の練習を行うためのお仕事です。
モンテッソーリ教育では、「落とすお仕事」と呼ばれています。
親指・人差し指・中指の手先を使ってストローを握る・掴む・落とすという動作を繰り返すことで、脳が刺激され、集中力も養われるという目的があります。
特に1~2歳の子どもは親指を自分の意思で動かすことが難しいので、この動作を行うことによって自然と器用に動かせるようになります。
モンテッソーリ教育と言っても家庭で取り組む場合には、モンテッソーリ園で使われている本物の高価な教具を買い揃える必要はありません。
教具を揃えることに注力するよりも、生活に身近にあるアイテムを使ってお仕事をする方が
より日常生活の練習に近く、家庭でも長く続けていけるようになります。
ストロー落とし(モンテッソーリ教具)を100均アイテムで手作りする方法
それでは早速、ストロー落としの作り方について写真付きで解説していきます。
用意するものは、こちらです。
- 100均のストロー
- 100均のストローカップ
- (あれば)その他空き瓶&空き容器
- はさみ
ご覧の通り、ストロー落としのために用意するアイテムは、ほとんどお金がかからないものばかりです。
材料費は200円(税別)でした!
といっても、今回は既に家にあるアイテムを使ったので、実質お金がかかっていないのですが。
無ければ100均で買えるので、楽に用意できるものばかりです。
外出&旅行用に買っていたミニストロー。
赤・白・青の3色入りなのですが、色がはっきり分かれていて、1歳くらいの子には色の概念が身に付くのでオススメ。
大人用よりも細く、掴む難易度もそれなりに上がりますので、集中しやすくなります。
180本も入っているので、途中でへなへなになってしまってもすぐ代わりを用意できます。
先端が斜めに尖っていて、お仕事する際には少し危ないのではさみでカットしてあげます。
ストローをもともと開いているストローカップの穴部分に入れて落とす、というお仕事内容としては簡単なものです。
このように材料をセットするだけで、今回はほとんど手を加えていません。
タッパーなどのプラスチック容器にドリルなどで穴を開けるという方法もあるようですが、
最初はこんな感じで既製品を使っても問題ないと思います。
何より簡単ですし、危ない作業が一切ないです。
- お仕事に誘う
- 実際に大人がストローを掴む動作を見せる
- ストローを落としてみる(提示)
- 「やってみる?」と声をかける
- 繰り返す
- トレーごと片付ける
ストロー落としのお仕事は、子供にとっても手順が単純明快なので、
分かるようであればそのままやらせても良いのですが、
正しいやり方が分からないようであれば、最初に大人がしっかりと「提示」してあげましょう。
ゆっくり丁寧に全ての動作を子供に見せるように心がけながら提示します。
100均で手作りしたストロー落としを使ってみた様子
お仕事をする机に並べると、早速息子は机に向かっていき、ストローを手にしました。
普段ジュースを飲むときにストローを触っているからか、何も提示することなくストロー落としが始まりました。
ストロー全てを入れ終わったら、今度はカップの蓋を外したいのか、外す方法(ねじる動き)を聞いてきましたので、初めて私はここで提示を行いました。
カップの蓋を開けて、ストローを全部取り出して、蓋を閉めてまたストローを落として・・・
と一通り行った後、先日用意しておいた別のお仕事 《ボール空け移し》や《洗濯ばさみ》の動作も加わり、発展させていきました。
合わせてジャムやボディオイルの空き瓶も設置しておいたのですが、
それぞれの蓋をひねって開け、入れられるものを入れていく・・・という風にお仕事内容が発展していきました。
ストローを細い穴に通す作業は、案外難しいようです。
つい何本も一緒に握って入れようとするので、穴に入らなかったストローが飛んでいったり落ちたりして、何度も繰り返し奮闘していました。
トングを使ってボールを小さな口に入れる、というお仕事も合わせて提示してみたところ、楽しそうにやっていました。
こちらもかなり指の力が必要になるようで、よくボールを飛ばしてしまっていましたが、何度もめげずに挑戦していました。
最初は横に私もくっついて一緒にお仕事をしていたのですが、慣れてくると一人で椅子に座り、お仕事に集中することが多くなりました。
後ろから写真を撮っても見向きもせず。
穴に入れて落とす、という作業だけなのに、
蓋を開け閉めしたり、色々な容器に移し替えたり、入るものと入らないものを見極めたり、どのようにしたら入れられるのか、など試行錯誤しているうちに、
あっという間に30分~40分ほど経過していました。
今まで1つの遊びに長い間集中して取り組むということがほとんどなかったので、正直とても驚き感動してしまいました。
そしてカラフルなストローとボールを用意することで、それぞれ穴を通すたびに「赤!青!白!」と言うようになりました。
それまで色の名前を発語することも無かったので、これにはとても驚きました。
通すということに加えて、色の概念も理解できるようになったのです。
モンテッソーリのストロー落とし【落とすお仕事】まとめ
購入すると高価なモンテッソーリ教具ですが、気軽に100均で手に入る材料を使って手作りすることができます。
特に今回のストロー落としは、ほとんど手を加えずに用意できたので、是非気軽な気持ちで試してみていただきたいお仕事です。
- 工具不要!全て100均で揃う!
- 落とすだけという簡単なお仕事
- 1歳頃から始められる