家庭でもお金を掛けずに気軽に始められるおうちモンテッソーリ教育のアイデアをご紹介します。
モンテッソーリ園に通うと教育費が高いですが、モンテッソーリ教育は自宅で出来ることも沢山あります。
さまざまなモンテッソーリ教育の本をヒントに、2歳の息子と自宅で取り組んだおうちモンテッソーリ教育の体験談と効果を解説します!
もくじ
おうちモンテッソーリは自宅で今から始められる!
本来モンテッソーリ教育とは、「モンテッソーリ教師・モンテッソーリ教具・モンテッソーリクラス」の3つが整っている環境でモンテッソーリメソッドを実践する教育法のことを言います。
高価なモンテッソーリ教具を自宅に買いそろえて子どもに使わせようとしても、本来のモンテッソーリ教育で期待されている効果は得られないばかりか、親が先走りしてしまって途中で挫折してしまうことが多いです。
でもモンテッソーリ教育の考え方を家庭の育児に取り入れることは簡単です。
モンテッソーリ園に通えれば一番良いのですが、なかなか費用面でも敷居が高いのが現状。
自宅でできることとできないことがあると正しく理解し、まずはできることをじっくり家庭内で取り組む、というのがおうちモンテです。
最近では、忙しいママたちでも優しく読み進められるマンガで学ぶモンテッソーリ教育の本も出ていますので、私もおうちモンテを始める際にかなり参考にさせてもらいました。
どの本もとても分かりやすく、ストーリー性もあって、つい物語に吸い込まれてしまって、あっという間に読了してしまいました。
2歳の息子と自宅で取り組んだおうちモンテの体験談!
おうちモンテに取り組んでみた経緯
息子は2歳になりました。
徐々に自我が出てくるようになり、ひとりの人間として成長してくるにつれて、いつも「ダメダメ」言っている自分に気が付きました。
このままだと、息子の自由な成長の芽を摘んでしまうのではないか・・・と思うとこれからの育児をどうしていいか悩む日々。
以前から気になっていた教育法・モンテッソーリ教育が頭をよぎりました。
モンテッソーリ園に通えれば一番良いのですが、通学に時間もかかりますし、教育費も高くなってしまうので敷居の低いものでもないのです。
そこでできるだけ我が家でもモンテッソーリ教育の要素を子育てに取り入れたいと思い、数々のモンテッソーリ教育についての本を読み漁りました。
そこからヒントを得て、家庭でも気軽に始められそうなことから、早速我が家でも実践してみました。
おうちモンテを気軽に実践できるアイデアの数々をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
おうちモンテのアイデア①部屋を片付ける
まず最初にしたことは、お部屋をすっきりと片付けることです。
お部屋におもちゃが散乱していて散らかっていると、子どもとしても集中してお仕事することができません。
色々なおもちゃに目が行くので、そのたびに目のまえの作業から興味が逸れてしまい、集中するどころかどんどんお部屋も散らかっていってしまいます。
大人でも、仕事のできる人の机はいつでも片付いていると言います。
子どもでもきちんと整理整頓された環境で過ごしたいですよね。
お部屋が片付いた状態が維持されるようになってから、以前はすぐお外に出たがっていた息子でしたが、お部屋の中で過ごすことが快適になったようで、ご機嫌で遊ぶことが多くなりました。
おうちモンテのアイデア②興味のないおもちゃは撤去する
お部屋を綺麗に整理整頓するためには、収納する場所を増やしても良いですが、たくさんの種類のおもちゃがあると、子どもだってどのアイテムを使おうか選びきれなくなってしまいます。
使っていないおもちゃや教具は、思い切って遊び場から撤去して、本当に普段から使っているものだけ置くようにするとスッキリします。
子どもも選択肢が減る分、本当に自分がしたい活動を迷わず選ぶことができるようになります。
興味が薄れてきたな・・・最近使っていないな・・・というものが出てきたら、
撤去していたものから、また新しいアイテムを入れ替えておくと、また気持ちも新たに使用することができます。
おもちゃや教具も長く使用することができますし、次から次へと買い足すことがないので、節約にもなりますね。
おうちモンテのアイデア③キッズチェアを用意する
今まで使っていないIKEAのおまるを椅子代わりに使っていたのですが、プラスチックでお部屋の雰囲気に合わないし、所詮おまるなのでお仕事には適さない!
ということで、ようやくキッズチェアを用意することにしました。
このキッズチェアは二千円台で買えるプチプラ商品なのに、組み立て済みなのですごく便利!
同じくらいの仕様で同価格帯の商品はほとんど自分で組み立てしなければならなかったので、箱から出すだけのこちらのチェアを選んで正解でした。
色もイエローやブルーピンク、くりぬき柄もゾウやペンギン、クジラなど子どもたちが好きそうなデザインでとっても可愛いです。
息子も届くやすぐに座ってくれて、気に入ったのか毎日必ず自ら座って作業しています。
やっぱり学習環境を整えるって大事なことなんだなと思いました。
おうちモンテのアイデア④おうちモンテ風な教具棚を作る
あくまで家庭内でスペースも限られているので、モンテッソーリ園のような素敵な環境を作ってあげることはできませんが、自宅でできる限りの環境を整えてあげようと思いました。
物を種類別にまとめて収納することで、どこに何があるのかを子どもでも把握できるようにし、
いつも決まったところにこれがある!という秩序感を守る環境を作りました。
作ってから数日は、収納ケースを全部ガッシャーンとひっくり返すことで遊んでいた息子ですが、
1週間くらい経つと、自然とおもちゃを取り出したらケースは元に戻すようになり、使うものだけ取り出して遊ぶようになったので、
お部屋が綺麗な状態が保たれるようになりました。
モンテッソーリ教具をプチプラ材料で手作りしてみる
モンテッソーリ園で使われている本物の教具は高くて、おうちモンテにはとても敷居が高いものです。
そもそもモンテッソーリ教師の資格を持っていないと、本物の教具は使用できないようです。
そこで100均などで気軽に手に入るアイテムを使って、家庭内でも集中して取り組めるお仕事アイテムを作ってみました。
製作時間も短く、そんなに手の込んだものでもないので、普通の主婦でも簡単に作れました。
子どもも興味を持って取り組んでくれていますし、作ってみて本当に良かったと思います。
モンテッソーリ教具をプラントイの知育玩具で代用!
モンテッソーリ教具は高額だと言いましたが、モンテッソーリ教具にも通じるような、比較的安くで購入できる木の知育玩具があります。
タイで知育玩具ブランドとして有名なプラントイのおもちゃは、全部木で出来ていているので温かみがあり、壊れにくく、とてもお勧めです。
モンテッソーリ教具ではありませんが、同じように手の動きを練習するために工夫された知育玩具の宝庫です。
インターネットでも購入できますし、日本でも気軽に購入できるおもちゃなので、まずは気軽に始めたいという方にはもってこいのブランドなのではないかと思います。
我が家にはタイに行くたびにたくさん買ってきたプラントイのアイテムが沢山ありますが、どれも息子のお気に入りで長く使えています。
子ども用のナイフを用意する
モンテッソーリ教育は生活習慣の練習として、おもちゃでおままごとをさせるのではなく、本物の道具を使うことを推奨しています。
我が家ではまだキッチンに立たせることはしていませんが、食卓で簡単にできることとして、ナイフを使ってフルーツを切ることをさせています。
最近我が家でも遊び場でも、よくおもちゃの野菜やフルーツをナイフでカットして楽しんでいるので、実践させてみたら喜んで取り組みました。
(念のためバターナイフから始めました)
2歳の子どもでもできることは沢山あるということで、
次は卵の殻をむいたり、野菜をちぎったり、徐々にできることを増やしてあげたいと思います。
たまご上手に割れるようになったよ!
自宅でのおうちモンテで心掛けたことは?
上に挙げたことは、環境を整えたり教具を用意したりと物的環境の変化でしたが、一番大事なこと「子どもを見る」という人的環境にも変化を持たせられるように心がけました。
マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育【電子書籍】[ 田中昌子 ]
という本に書いてあったのは、おうちでできるモンテッソーリ教育とは、「モンテッソーリが発見した子どもの見方と援け方に基づいて、子どもを見る、子どもを援助する」ということだそうです。
今までは時間に追われていて、つい自分目線で時間を管理してしまって、モタモタしている息子の行動を途中で切り上げてしまっていたので、集中していた息子は必死に抵抗して泣き叫び・・・という悪循環が起きていたのですが、
出来る限り時間に余裕を持って生活することを心掛け、息子が何かに集中している時は邪魔をしないで見守る、ということを心掛けました。
息子もやりたいことが気の済むまでできるので、その活動を終えたあとはとてもスッキリした気分になっていて、癇癪を起こすことが少なくなりました。
宿泊していたホテルの客室内で、メモ帳をバラまいて散らかしてしまった時でも、今までは「あー!!なにやってるの!!!」とイライラしていた自分ですが、
「せっかくだから片付けるということを教えよう」と、ゆっくり1枚ずつ、数を数えながら戻していく様子を見せるようにすると、その活動に魅力を感じたのか息子も一緒に手伝ってくれるようになりました。
何より、息子の言動にいちいちイライラしていた自分がいなくなったというのが、大きな変化でした。
おうちモンテッソーリのアイデア(2歳)まとめ
家庭内で簡単に取り組める、おうちモンテの方法について、
息子が2歳だった時に我が家で実践してみたことをご紹介しました。
子育てに少しモンテッソーリ教育の考えを取り入れることによって、絶賛イヤイヤ期だと勝手に思い込んでいた2歳の息子との時間も、
イライラしないで楽しめるようになったことが、モンテッソーリ教育に出会ったことの財産だと思います。
0歳の頃からモンテッソーリ教育を自宅で取り入れていたご家庭のお子さんは、結局イヤイヤ期という期間を迎えることがなく、小学生に進学したようです。
ここに挙げたこと以外にもまだまだできることは沢山あると思いますので、
私の方ももっとモンテッソーリ教育について学んでいき、息子の成長を心地よく援助してあげたいと思います。