大人にとって少し厄介なイヤイヤ期。
もう疲れた…
と悩んでいませんか?
一般的にイヤイヤ期は誰にでも来る一過性のものだから、放置してれば良いという意見もありますが、
モンテッソーリ教育の観点からすると、この時期は実はとーっても大事な時期なんです!
イヤイヤ期ではなく、実は敏感期!
私もこの敏感期を上手に活用することで、気持ち的にかなり楽になりました♪
イヤイヤ期を迎える1歳・2歳・3歳ころの子供にすべき、モンテッソーリ教育流の上手な対応方法を紹介します。
もくじ
イヤイヤ期はなぜ起こる?!いつからいつまで?
一般的にイヤイヤ期は1歳~2歳頃に始まり、2歳半くらいでピークを迎えると言われています。
3歳・4歳には落ち着くと言われていますが、もちろん成長には個人差があります。
イヤイヤ期が起きる理由としては、
- 自我が芽生えてきたから
- 自分の気持ちを上手く伝えられないから
- 我慢する能力が未熟だから
- 感情のコントロールができないから
と言われていますが、
モンテッソーリ教育では、この頃に見られる子供の反応をイヤイヤ期ではなく「秩序の敏感期」として位置付けています。
モンテッソーリではイヤイヤ期ではなく「秩序の敏感期」
子供は1歳半くらいから「秩序の敏感期」の兆候が強く現れます。
この時期がちょうど、イヤイヤ期と呼ばれる時期と一致しているんですよね。
子供は生まれてから置かれている環境を、無意識のうちに全部吸収していきます。
- 物が置かれている場所や位置
- いつもの動作の手順や方法
- 自分をお世話してくれる人の役割
これらをまるで写真を撮るように丸ごと吸収していくので、いきなり変わったらひどく混乱するわけです。
大人でも、いつもそこにあると思っていたものが、ある日急に勝手に移動されて無くなっていた時には、動揺してしまいますよね。
この時期の子供は「秩序の敏感期」ということもあり、身の回り環境を吸収しようと必死で、
かなりのエネルギーを持って吸収していきますので、この秩序が乱れることを大人の数十倍も嫌がると言われています。
- パパがお風呂に入れたら泣いて抵抗する
- いつもと違う道を通ろうとすると嫌がる
- ママのものをパパが使うと怒る
- お気に入りのコップ以外に注ぐと怒って飲まなくなる
実はこれらは、自我が芽生えたことによる単なるイヤイヤ期ではなく、
秩序が乱されたことによる抵抗だったんですね~…
息子の場合は、いつも決まった朝食しか食べないという時期もありました。
ここじゃない~!!
と何度ひっくり返って大泣きされたり、お皿を捨てられたりしたことか…
栄養が偏るのでもっとちゃんと色んなものを食べて欲しいと思っていたのですが、
秩序の敏感期と割り切ったら楽になりました(笑)
イヤイヤ期(敏感期)を放置するのはもったいない!
一般的に、イヤイヤ期は必ず終わりが来るものだから、割り切って多少は放置しておいても大丈夫!と言われていますが、
実はこの秩序の敏感期を大いに活用することで、育児もかなり楽になるんです♪
この時期を逃すとかなり勿体ないんですよ!
秩序の敏感期では、いつもと同じ手順で、いつもと同じ時間に、同じ行動をすれば子供たちの感情は満たされるのです。
これを上手く活用できると…?
整理整頓、規則正しい生活、正しいマナーや習慣を
自然と習得させることができます!
例えば、子供はおもちゃの片づけが苦手とされていますが、
”いつも同じ場所に置いてある” ことに喜びを感じるので、一緒に片付けをすることで、整理整頓する習慣が身につきます。
朝起きて、トイレに行って、顔を洗って…という手順や、
帰ってきたら靴を並べて、手を洗って、うがいをする…という子供が面倒に感じる手順まで、
この「秩序の敏感期」を上手く利用することで、あとになって
忙しいから自分でできるようになって~!!
と困ることはなくなるわけです。
いつものミッションクリア♡
モンテッソーリ教育流イヤイヤ期の対応!
いくら「イヤイヤ期ではなく敏感期…」と頭では理解していても、
子供に大泣きして抵抗されたり、いちいち親の行動に反抗されていては、気持ちが持ちませんよね。
忙しい生活の中で、常に女神のような精神で子どもに向き合うのも現実的には難しいという話で…
そこで!
モンテッソーリ教育流にイヤイヤ期(秩序の敏感期)を乗り越える方法は、
いつもと同じ状況を提供することを心がけることです。
子供はいつもと同じことで安心感を感じられるので、可能な範囲でいつもと同じ状況を提供してあげるのです。
あらかじめ子供が怒りそうなポイントに対応しておけば、ひっくり返って逆上されることも少なくなりますよね。
時にはどうしてもママじゃなくてパパに頼まなきゃいけなくなったり、いつもと同じ行動ができない時もあると思います。
そんな時は、事前に「いつもはこうだけど、今日だけ○○していい?」というように、子供の気持ちを尊重するような声をかけてあげられると良いですね。
もしイヤイヤモードに突入してしまった時は、
わがままを言っていると叱るのではなく、秩序が乱れて嫌だという感情を認めて、受け入れてあげることで、子供も少し落ち着くことができます。
いつもと同じ順序♪
将来ワガママな子になってしまわないかしら…
と不安になってしまいますよね。
でも「秩序の敏感期」には終わりが来ますので大丈夫です。
個人差はありますが、だいたい6歳前後で消えていきますので、
この時期の子供の秩序を重んじてあげることによって、敏感期を終えた頃には精神的に安定した子に育っていきますよ♪
モンテッソーリ教育流イヤイヤ期の対応と敏感期まとめ
いままで厄介だと思っていたイヤイヤ期も、「秩序の敏感期」と捉えることができたら、
大人にとっても都合が良いものに思えてきますよね。
秩序にこだわるということは、将来的に段取りが身についた大人に成長できるということです!
- 1歳半~2歳ころに「秩序の敏感期」が始まる
- イヤイヤ期ではなく「秩序の敏感期」
- 手順・習慣・位置を守ってあげる
- できるだけ”いつもと同じ”を心がける
- ムリな時は子供の感情を受け入れてあげる
- 秩序の敏感期は6歳頃に終わりを迎える
親にとっては辛い時期だと思いますが、
子供の成長には欠かせない時期なんだと思って、どっしりと構えていきましょう(笑)