もうイライラする!
となっていませんか??
我が家の3歳児も、いつも同じことを伝えているのに、なかなか思うように動いてくれず、ついイライラしてしまうことがあります。
きっと誰しも多少なりとも、子供が言うことを聞いてくれない…と悩んだ経験はあるのではないでしょうか。
私は子育ての悩みを解決すべく、モンテッソーリ教育を学んでいますが、
モンテッソーリ教育の観点から3歳児が言うことを聞いてくれないときの対処法について考えてみたいと思います。
同じように悩みを抱えている方は読んで頂けたら嬉しいです。
もくじ
言うことを聞かない3歳児への対処法はある?
何度言っても子供が聞いてくれないとき、親としてはどうしたらいいか困ってしまいますよね。
- 食事中に席を立って遊んでしまう
- 公共の場で走り回ってしまう
- 外を歩くときに手を放して先に行ってしまう
- 家の中でばたばた走ってしまう
- 帰ってきてから手を洗わない
- やめて!と言ってもわざと続けてしまう
実はこれ、全部私の悩みです…
とても活発で元気な男の子で、走ったり動き回ったり…言うことを聞いてくれないことが多いです。
物を荒らしたりなど【親にとって迷惑になる行為】くらいであれば、怒らず冷静に見守っておくこともできますが、
お行儀が悪かったり、誰かの迷惑になったり、命の危険があったりという場合には、大人の言うことを聞いて欲しいもの。
何度言っても聞いてくれないと、こちらも人間なのでイライラしてしまいますし、時に強硬措置にでてしまったりもしますよね…
でも「ダメ」と言うだけでは子供にきちんとこちらの意志が伝わっていない場合があります。
モンテッソーリ教師の方々が共通して言っていることが、
「ダメ」ではなく、
具体的にどうして欲しいのかを伝える
ということです。
ただ感情的に「ダメ」と言われてしまうと、その瞬間は行為をやめるかも知れませんが、
なぜダメなのか本質的には理解できていないので、次も繰り返してしまうんですね…
例えば「もっとちゃんとしなさい!」と親が叱ったとしても、
子供からしたら「何が”ちゃんとする”ことなのか」具体的な取るべき行動が分からないというケースです。
そうではなく
- 「お食事中は椅子に座って食べるんだよ」
- 「皆にぶつかって怪我をしてしまうから、ゆっくり歩こうね」
- 「お外では危ないからママと手を繋ぐんだよ」
- 「下の方にうるさいから、おうちでは静かに歩くんだよ」
というように、理由もつけて具体的にどうして欲しいのかを伝えていくのが有効なようです。
3歳児の子供が言うことを聞かない理由は?
とは言え、1回伝えても子供はすぐに行動に移してくれるものではありません。
では、そもそもなぜ子供が言うことを聞いてくれないのでしょうか?
3歳児にもなると、1~2歳の頃に比べても自我がだいぶはっきりしてきます。
そして何でも「自分の意思でやりたい!」と思うようになってきます。
なので、まだ幼かったころに比べると、親の言いなりで行動するのではなく、
親の意志とは裏腹に自分でズンズン行動していきたい!という気持ちが優先するんですね。
そしてその親が精いっぱい伝えていることは、実は子供には聞こえていないかもしれないのです。
何かに集中している時は、そもそも子供は何を言っても聞こえないことが多いですし、
何度も何度も小言を言われ続けると耐性ができてしまい、反射的に排除してしまっているという場合もあります。
右から左に流れてしまっている状況ですね。
むしろ聞いてもいないかのような態度を取ることもあります…
いくら相手のためになるからと言っても、いつもマイナスが言葉ばかりをかけ続けられていては、大人だって嫌気がさしてしまいますよね。
大人は子供を教育する立場にある、とつい思ってしまうのですが、
モンテッソーリ教育では子供も一つの個として尊重するように言われています。
イライラして感情的に叱ってしまうと「あぁ、また怒られた」という印象しか残らず、
本当に伝えたいことが全く伝わっていないということが怒ってしまいます。
イライラした感情を抑え、冷静になることは難しいこともありますが、
して欲しくないこと
- 「~しないで!」
- 「~をやめなさい」
↓ ↓ ↓
して欲しい具体的な行動
- 「~しようね」
- 「~してくれたら嬉しいな」
- 「~してもらえる?」
このように言い方を少し変えてみると、子供もネガティブな感情を抱かずに、
親の話を聞いてくれるようになるかもしれません。
もちろん1回言っただけで行動に移してくれるのは難しいと思います。
何度言わせればいいの?
と思ってしまいますが、何度も何度も根気よく、かつ冷静に(笑)
伝えていくのが一番の近道になりそうです。
言うことを聞かない子供にイライラしてしまったらどうする?
何度も何度も伝えているのに、一向に子供が話を聞いてくれる様子が無いと、
いくら冷静を心がけていたとしても、イライラして時には悲しくなってしまいます。
そんな時は、ちょっと子供を見る視点を変えてみるのがおススメです。
子供に行動を改めてほしいと思うと、つい【やって欲しくない事を直せるか】に目が行きがちですが、
じつは【できるようになったこと】に目を向けられると、気持ちがいっきに楽になります。
【やって欲しくない事】に目を向けている時は、無意識に子供を減点方式で見てしまっていますが、
【できるようになったこと】に目を向けると、プラスの部分がどんどん見えてきますよね。
- 2歳の時はできなかったけれど、3歳になったらできるようになったね!
- 前回やったときはできなかったけれど、今回は少し上手になったね!
- さっきまでできていたから、もう少し頑張ろうか!
こんな感じで大人が成長に気が付いてあげられると、子供としても認められていることが伝わり、心を開いてくれやすくなります。
3歳にもなると、本当に大人と同じように会話ができますので、
私もつい「まだあれもこれもできない…」というネガティブな視線になってしまうのですが、
子供のことをちゃんと見て、できるようになったことを意識して探してあげられている時は、
息子とも穏やかに、仲良しでいられている気がします。
そうすると自然と息子も大人の言うことを素直に聞いてくれるようになります。
もしかしたら子供が分かっているのにも関わらず、親の言うことを聞いてくれない時は、
自分のことをちゃんと見てもらうように、わざといけないことをしているのかも知れませんね。
言うことを聞かない3歳児への対処法まとめ
3歳の子供が大人の言うことを聞いてくれない時の理由と対処法についてまとめました。
- お願いしたいことは、具体的な行動で説明する
- 感情を切り離し、何度でも冷静に伝える
- 子供を受け入れ、成長したところへ目を向けてみる
これが一番難しいところですが、一番の近道ということを頭の片隅に置きながら、
ポジティブな関係を築いていきたいですね!