でも教え方が難しいな~…
モンテッソーリ教育で重要視される「日常生活の練習」ですが、おうちで取り入れやすい日常生活の練習として「あけ移し」というお仕事があります。
モンテッソーリ教具は購入すると高いですが、あけ移しは100均アイテムを使って安く手作りすることができます。
2歳・3歳頃の子供が取り組むことで、お箸や鉛筆持ちの練習にもなりますよ。
100均アイテムで手作りする簡単な方法と、お仕事の方法を解説します。
もくじ
モンテッソーリのあけ移しは100均材料で手作りできる!
モンテッソーリ教育では、子ども自身の自発的な行動によってできるようになることで、
子どもの自己確立に繋がり、将来的に自立できる子供に育つと言われています。
モンテッソーリ教育でも特に重要視されているのが、「日常生活の練習」です。
子どもは自分の手指を自分の意志で自由に動かすことが最初は難しいので、
何度も練習していくことにより、自己をコントロールできるようになっていきます。
- 自分の意志通りに動く手指を作る
- 自立心・独立心を育てる
- 集中力を育む
- お箸や鉛筆持ちへのステップ
そこでおうちモンテとしても取り入れやすい「日常生活の練習」が「あけ移し」というお仕事です。
あけ移しのお仕事には何種類もあるのですが、
この記事ではトング・ピンセット・お箸を使ったパターンについてご紹介していきますね。
その他、あけ移しのお仕事には、
- 色水移し
- 色砂
- ピッチャー
- レードル
- スプーン
などを使ったお仕事もあります。
今回ご紹介するあけ移しのお仕事は、すべて100均アイテムで揃えることが可能です。
- 製氷皿
- 仕切りボックス
- シールか色ペン
- トレー
- トング
- ピンセット
- お箸
- 小物入れケース
- デコレーションボール(ポンポン)
モンテッソーリでは、一つのお仕事で複数の用具・教具を必要とする場合には、
子どもが持ち運べるように1つのトレーに入れておきます。
トレーは何でもOKですが、できれば子どもでも持ちやすいように取っ手付きのもので、自然の温もりが感じられる木製のものが推奨されています。
我が家で利用しているのは、ボヌールのトレーです。
大・小ありますので、お仕事によって分けると便利です。
ボヌールのディナートレー(大きい方)は、ニトリのカラボを縦に設置した際にピッタリはまります。
事前準備としては、製氷皿と仕切りボックスにデコレーションボール(ポンポン)と同じカラーで色付けしておくだけ!
我が家にあった油性ペンのバリエーションが足らなかったので、
ちょっと不格好ですが、シールをカットして貼っている場所もあります。
シールはシール貼りのお仕事でも使っている100均のカラーシールを使いました。
ボールを入れておく仕切りボックスにも、同様にシールで色付けしていきます。
こちらはペンで色付けするよりも、シールを貼った方がきれいに仕上がります。
ボールを入れておく仕切りボックスは、100均のセリアで購入した木製BOX仕切り6マスを使用しています。
カラボやトレーも木製なので、雰囲気もマッチしています。
おうちモンテでのあけ移しのお仕事の仕方!トングやピンセットを使う
お仕事の用意ができたら、子どもを誘ってさっそくお仕事開始です。
- お仕事に誘う
- 教具棚(カラボ)からトレーごと机へ移動させる
- 実際に大人があけ移しのお仕事をしてみる(提示)
- トングでボールを製氷皿へ移す
- 全部できたら仕切りボックスへ戻す
- トレーごと教具棚に戻す
あけ移しのお仕事は大人にとっては難しい作業は無く、
ただ仕切りボックスから製氷皿へ、同じカラーの部分へつまんで落とすだけ!
ですが最初は子供にとっては難しい動きもありますので、
子どもの利き手側に座って、ゆっくり提示してあげます。
一番最初は素手で始める子が多いと思いますが、慣れてきたら
- 素手
- トング
- ピンセット
- お箸
というように、難易度を上げていき、
一つのお仕事でも発展させて長く使うことができます。
きれいに全部枠に入れることができたら、息子も大喜びしていました!
達成感でニコニコ笑顔♪
この「自分でできた」という達成感を積み重ねていくことによって、情緒が安定した子どもに育つことに繋がっていきます。
製氷皿で色分けしながらあけ移すお仕事の他には、2つの同じ容器間をあけ移すお仕事もあります。
同じようにデコレーションボール(ポンポン)をスプーンであけ移したり、
お豆やごま、お米など粒の小さいものへと難易度を上げていくこともできます。
スプーンができるようになったら、ピンセット。
お箸は大人でもなかなか神経を使うと思います。
モンテッソーリのあけ移しのお仕事は箸や鉛筆持ちの練習にもなる
今回ご紹介したあけ移しのお仕事は、手指を器用に動かせるようになるという目的がありますが、
お箸や鉛筆が上手に使えるようになるという点でも効果的です。
スプーンに慣れてきたら、
トング ⇒ ピンセットと難易度を発展させていきますが、
いずれも三本指を使う高度な作業になります。
利き手の三本指が自由に操れるようになれば、お箸や鉛筆を使う時もスムーズになります。
一からお箸や鉛筆持ちを教えるのは難しいですが、
あけ移しのお仕事で手指を使い慣らしておくことで、ハードルを低くすることができますよ。
ご飯を食べるときにお箸が上手に使えなくて、沢山こぼされるとイライラしてしまう…という方は、
お仕事の時に、落としても汚れないポンポンで、たくさん練習してもらいましょう♪
モンテッソーリの手作りあけ移しの方法まとめ
今回はトングやピンセットを使ったボールのあけ移しのお仕事をご紹介しました。
- あけ移しのお仕事はお箸や鉛筆持ちの練習にも繋がる
- 集中力を高める
- 色分けの感覚を育てる
- トング→ピンセット→お箸へと発展させられる
今回使った手作り教具や用具は100均でも簡単に揃うものなので、
ぜひ気軽に取り組んでみてくださいね!