まだ危なっかしいし、怪我してしまいそうで怖い…
どうしたら安全に練習させられるの?
モンテッソーリ教育でも日常生活の練習として「はさみ切り」のお仕事があります。
2歳・3歳・4歳ころの子供でも安全に使えるはさみや、モンテッソーリ教育としておすすめの台紙を紹介します。
はさみ切りの練習をすることで、集中力が増すのはもちろん、工作など難しい作業へと発展させていくことができますよ。
もくじ
モンテッソーリ教育のはさみ切りのお仕事とは?
モンテッソーリ教育では「日常生活の練習」として、自分の手指を意志通りに動かせるようになることを重視しています。
はさみで「切る」というお仕事も「基本運動」として練習しておきたいお仕事です。
- 自分の意志通りに動く手指を作る
- 自立心・独立心を育てる
- 集中力を育む
- はさみの使い方を知る
- 危ない使い方をすることを防ぐ
私は「まだ子供にはさみを持たせるのは危ないかも…」と、
最初は不安になっていて、なかなか挑戦させてあげることができなかったのですが、
逆に、早い段階から正しいはさみの使い方を知っていることで、
いきなり危ない行動に出るということを防げるかなと思い、はさみの練習をすることにしました。
やっと僕のはさみをゲット♪
誘ったらすぐに食いついてくると思いますよ。
はさみ切りの切るセットを用意!おすすめの台紙は?
はさみ切りのお仕事で用意するものは、とてもシンプルです。
- 子どもサイズのはさみ
- 台紙(画用紙でもOK)
- 切った台紙を入れるケース
- トレー
おすすめのはさみは?
現在3歳の息子は「きっちょん」というはさみを使っています。
色も何種類かあるので、自分で好きな色を選ばせました。
はさみを選ぶときのポイントは、
- 左右の穴の大きさが異なるもの
- 月齢が低い(手の力が弱い)場合は、補助バネ付きのもの
- 刃を覆うカバーの付いているもの
- 刃の先端部分に丸いカバーがついているもの
- プラスチック製のものは△
です。
最初は私もいきなり切れるはさみを持たせるのに抵抗があって、プラスチック製のはさみを与えてみたのですが、
私が切っても、全然切れませんでした…
逆に切りづらいはさみだと、変なところに力が入ってしまって危ないですし、
はさみの危なさを適切に教えることができないので、1つ目のはさみから「切れるはさみ」を利用するのがおススメです。
先端にカバーはついていないですが、刃を覆うカバーがついているという点で、しまじろうのはさみもお勧めです。
左利き用もあります。
よく切れる!と口コミも良いので、お子さんの状況に合わせて選んであげてください♪
最初のうちは、はさみの正しい向きが分からないと思いますので、
上になる方にシールなどで印をつけておくと、一人でも持てるようになります。
おすすめの台紙は?手作りもできる?
はさみ切りの用紙は手作りも可能です。
子供が初めて切る際は、コピー用紙のような薄い用紙だと切りづらいので、画用紙くらいの厚みがある方が良いですよ。
私は台紙にイラストを描くのが苦手で、PCでイラストを編集したものを画用紙に印刷しようかと試みましたが、
通っているモンテッソーリ教室と同じ台紙の方がいいかな、と思ったのと、
手間と作成時間を惜しんで購入することにしました(笑)
MONOKOのオンラインストアで台紙が購入できます。
最初はイラストだけ描かれた短冊の台紙で、一度切りをします。
一回のはさみで切れるようになったら、イラストとイラストの間に線の入った台紙にレベルアップしていきます。
線にはさみの刃を合わせて切るようにするので、ただ切るだけと比べて難易度が増します。
難易度の低いモノから高いモノへと発展させていくと、子供の興味を引き続けることができます。
次に、一度切りができるようになったら、1cmくらいの幅だった台紙をもう少し幅の広いものへ発展させ、連続切りへと移ります。
何度もはさみを開いたり閉めたりして、コントロールができるようになったら、
今度は図柄や曲線に沿って切るお仕事へと発展させていきます。
この台紙では、曲線切りでもレベルが分かれていて、左上の台紙から8段階でどんどん難しくなっていきます。
紙を持っている方の手で、台紙の方向を器用に動かしながら切らなければならないので、集中力が必要になります。
台紙を回転させている時に、指を切らないように気を付けてみてあげてくださいね。
上手に切れるようになってきたら、切ったものを貼り合わせて、工作に発展させていくこともできます!
このように難易度が変化する、系統立てられたはさみ切りセットを用意してあげることが大切です。
はさみ切りで気を付けることと提示の方法
はさみを扱うのは危険性もありますので、「誤った方法で使うと危ない」ということを、しっかり教える必要があります。
- はさみの持ち方を提示する
- 刃が危ないことを教える
- 切るところを見せる
- 切った紙はケースの中に落とす
- 「やってみる?」と促す
- 空切りをさせてみる
- お仕事が終わったらトレーごと片付ける
はさみの持ち方は、大人が思っているスピードの8倍くらい遅いスピードを意識して、ゆーっくり提示するようにしましょう。
子供がはさみを持つと、すぐにはさみが寝てしまい横になってしまいますが、
必ず立てるように持ち、まっすぐ上向きに切るように教えます。
最初にはさみを手にしたら、空切りができるかやってみます。
もし正しく開け閉めができなかったり、難しかったりした場合は、
その前の段階に戻って、手指の練習をした方が良いでしょう。
トングやピンセットで細かいものをあけ移したりするお仕事をマスターしてからの方が、断然はさみを扱いやすくなります。
子どもは空中で切るのは難しいので、最初はテーブルにつけた状態で切るようにしてみてください。
脇も開いて、肩が上がってしまいがちなので、気が付いた時に脇を閉めてあげるようにしましょう。
モンテッソーリはさみ切りのお仕事まとめ
誰しもいつかは必ず通る道である「はさみ切り」の練習。
親としても最初は怖いかも知れませんが、
吸収力の高い幼い時期に、正しい使い方と危険性を教えておくことで、後々楽になりますよ♪
- よく切れる、安全なはさみを用意する
- はさみの正しい使い方をゆっくり見せる
- 台紙は画用紙の厚みのあるものが切りやすい
- 台紙は子供の成長に合わせて難易度を上げていく
はさみ切りを習得できたら、一緒に工作なども楽しめるようになりますよ♪